ADHDは苦手なことはどうしても先延ばしにしてしまう傾向が普通の人より強く出ています。
逆に得意なことは、びっくりするほど早く終わらせてしまうのに。
うちのADHDの二人の子供たちも然りで、嫌なことは後回し。
それで後でやればいいのですが、ADHDはやらなければならないこともすっかり忘れてしまうので、やらなければならないことはそのまま闇に葬られてしまい、気づいた時には期限後!なんてことはしょっちゅうです。
ADHDだからなんていうことは、自分だけの言い訳であって、周りの人や先生は考慮してくれません。
今後克服しておかないと困るのは本人ですよね。
今回はわが家で効果があったADHDの先延ばし改善策をお伝えします!
ADHDの先延ばし改善のために特性を理解する
うちは母親の私と2人の子供たち3人でADHDなので、ADHDの特性とは
毎日が闘いです。
先延ばしは、ADHDを持つ者のほとんどがやってしまう特性の代表的なものです。
私も今までその特性のせいでかなり失敗してきましたし、子供たちも現在進行形で葛藤を繰り返しています。
私が子供たちと違うのは、自分がADHDとはずっと知らなかったので、その特性の対処法もわかりませんでした。
自分が物事を先延ばしにしてしまう特性を他のADHDを持たない友達とは比べてひどいなと自覚していましたが、
それがADHDのような脳の機能の不具合とは夢にも思っていませんでした。
ADHDがいつも先延ばしするのは改善できる?
ADHDは脳の機能不全からくるものなので、治ることはないのですが、それを補うように問題を防ぐ努力はできます。
そして、失敗を防ぐために工夫してそれを習慣化することでもっと楽に生きられるようになると思います。
ADHDは治らなくても、ADHDのでこぼこを出にくくすることはできます。
ADHDの先延ばし改善するための大前提
改善するための大前提として大事なことが、改善したい!と本人が思うことなんです。
先延ばしするとどんなデメリットがあるのか本人が気づくこと。これが一番大事なことです。
先延ばしする考え方の癖を直すのは、本人にとってかなりハードルが高いことです。
それをあえて直そうと思うには、失敗した経験が一番の動機づけとなると思います。
失敗をして、先延ばしの代償がどれだけ大きいかを身をもって体験することです。
大失敗することで、さすがのADHDでも何とかしなければならない、と重い腰を上げることができるんです。
ADHDの先延ばし改善する方法とは?
それでは早速ですが、ADHDの先延ばしぐせを改善する方法でわが家のADHDの子供たちに効いた方法をご紹介します。
ADHDの先延ばし改善するには先延ばししたデメリットを自覚する
先延ばし改善策その1は、これをしないとどうなってしまうか?というデメリットをありありと想像することはとても効果があります。
なぜならADHDはイメージする力がとても弱いんです。
ですから、ママが助けてあげて責めたり注意するのではなくて、先延ばししたらどうなるか想像させてあげてください。
それは想像させてあげるだけではなく、できれば視覚化させてあげると分かりやすいのかなと思います。
ADHDの先延ばし改善するにはやるメリットを自覚する
うちのちょこ太は、最近テスト勉強をするようになりました。
面倒臭がりで、勉強が大っ嫌いなので、いくら私が言っても全く勉強しなかったちょこ太が!です。
実はちょっと手始めに小テストを勉強していくようになったら、点数を取れる気持ちよさ、嬉しさが分かるようになったようです。
その喜びを思うと先延ばしするほど大っ嫌いだったテスト勉強も自らやるようになりました。
ADHDの先延ばし改善のためのポイントその2としては、その苦手なことをやるメリットを自覚することです。
うちの長男ちょこ太の場合は、メリットが「点数が取れて嬉しい」という達成感でした。
メリットは達成したことで自然に得られることでなくて、「これが終わったら、買っておいた大好きなマンガを思いっきり読む」とか
「ゲームをいつもより長い時間OKにする」なんてこともいいかもしれません。
私は大学生の時に、雑誌に買いたい洋服やコスメをチェックしておいて、「この課題が終わったら自分へのご褒美に買いに行こう!」
とモチベーションを上げていました。
ADHDの先延ばし改善するために目標を立てる
先延ばしをしないためにパッと目で見てわかるようにいつまでに何をしなければならないかをリストアップしておくといいですね。
それを見ないと次に進めないような場所だったり、やらないと自分のやりたいことは制限をかけるような条件にするのも効果的だと思います。
わが家ではそうしていました。
ADHDの先延ばし改善するために締め切りと計画を視覚化
今まで物で釣ったり、勉強したらどんな将来が待っているかなどのメリットなども子供たちに話して心を動かそうとして苦労もしました。
自分で気づいてモチベーションが上がった時の底力はADHDの場合びっくりするほどのスピードとパワーです。
ADHDでは欠点ばかりがクローズアップされますが、他の人にはない長所もあります。
それを引き出すことができれば、無敵ではないかと思えるほどのパワーがADHDには秘められています。
そのためには、気が進まないその作業の締め切りと日々の計画表をかなり細かく視覚化してあげることがとても有効だと思います。
ADHDでも長女はその計画のまま、地道にいつもやりますが、長男はコツコツを続けたくないので、すごいパワーで前倒しで仕上げてしまいます。
それも視覚化したことによって、全体量がこれだけあって、終わりがこの日だということが理解しやすいからだと思います。
ADHDの先延ばし改善するためにツールも使う
わが家は3人ともADHDということもあり、みんなやらなければならないことを、先延ばししてしまいがちです。
私も長男も長女も視覚化することで先延ばしをかなり防ぐことができています。
例えば、子供たちの勉強の宿題などは簡単に持ち運べるNuボードというホワイトボードのA4判を使っています。
私も仕事や家の用事でやらなければならないことをリスト化して持ち歩きしやすい新書版のNuボードを使っています。
提出物に関して書いています。参考にしてくださいね▼
今のところ、これが一番使い勝手がいいです^^
こうやって工夫すると少しずつですが先延ばしぐせが改善されていくはずです!
一歩一歩わずかの改善かもしれません。でも、やらなければ変わらない。
わが家もひとつひとつです!
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