ADHDの欠点として、うっかりやったことを忘れてしまうことがあります。
そのせいでどこに何を置いたか思い出せず、いつも探し物という場面はとても多いと思います。
うちは、私も2人の子供たちもADHDなので、毎日誰かしら探し物をしています。
子供たちがなくしものをすると私も一緒に探す羽目になるので、笑い事では済まされないんです。
探し物はかなりのストレスです。
それを親子で毎日繰り返すのは、耐えられないので何とかしようと私も工夫しています。
新しく増えたもの以外は探し物は劇的に減りました!
今回はADHDがすぐ忘れる特性を理解しつつ、探し物を減らすわが家の方法をお伝えします。
ADHDはどこに置いたかすぐ忘れるのはなぜ?
ADHDが物をどこに置いたかすぐ忘れるのは、原因の一つとしてワーキングメモリーが少ないことが挙げられます。
私もADHDなのでついつい思いつくと、ADHDの子供たちに2個も3個も一度に指示してしまうんです。
でも、ワーキングメモリーが少ないADHDの子供たちは全部を覚えてやることはできません。
声掛けは1つずつ落ち着いてしてあげてくださいね。
また、その時もADHDの子供が作業しているときだとやっていることに集中できなくなってしまったり、今持っているものをどこへしまったか忘れる原因になるので今やっていることが終わってから声掛けするように、気をつけた方がいいですね。
もう一つは、つい、元あった決まった置き場所ではなく、どこにでも無意識に置いてしまうことです。
とりあえず、とどこにでも置いてしまうので、あとでどこに置いたか分からなくなってしまいます。
ADHDはすぐ忘れるのといつも探し物をするのはママの育て方のせい?
ADHDの長男ちょこ太は地元の公立小学校へ通って、週に一度は特別支援学級にお世話になっていたので、学校の先生方はちょこ太の特性をよく理解してくれていました。
だからといって、ちょこ太だけ特別に忘れ物やなくしものを許してもらっていた訳ではないですが、できないことを責め立てられたりはしないでいてくれました。
ちょこ太がうっかりなのを「私の育て方のせいだ。私ができそこないの母親だからこんな風に育ってしまった。」と自分を責めていた時期もありました。
でも、ADHDの特性は親の育て方のせいではないことを発達障害の専門の方々から直接伺ったり、自分で本を調べたりして知りました。
自分を責めているママたちがもし居たら、そうじゃないです!とお伝えしたいです。
でも、ADHDの特性を持つわが子がADHDとうまく付き合って学校や家での生活がやりやすくなるか、うまく行かないでトラブルだらけになるかは近くにいる親の接し方次第で変わるということは間違いないです。
ADHDはワーキングメモリーが少ないからすぐ忘れる
なぜADHDがこんなに探し物が多くなってしまうのかというと、ワーキングメモリーが普通の人より少ないということが原因の一つです。
一度に色々覚えておくことが苦手なのに、とりあえずですぐ物を置いてしまって決まった場所に戻さないのでどこにあったか分からなくなってしまうんですね。
他にはADHDは落ち着きがなく、ぽんぽん思いつくと作業を始めたり、意識が他のことに向いてしまうので、直前にやったことを思い出せないということもあります。
ADHDはすぐ忘れるのにしてしまうNGとは?
そんなADHDの特性があるので、ADHDはすぐやってしまう行動というのがあります。
そのよくやってしまうADHDの行動をやらないように気をつけることがなくしものを減らすのにとても有効です!
ADHDはすぐ忘れるのにその辺に適当に置いてしまう
「ちょっと今だけ・・・とりあえず・・・」
ADHDの私がやってしまう悪い癖です。
私だけではなく、おそらくなくし物で苦労しているADHDのほとんどがそう思ってしまうのではないでしょうか?
うちのADHDの子供たちもおそらくそうです。
いつも出して使い終わっても定位置に戻さず、その辺に置いてしまうようです。
その辺というのはどこという決まりがないので、忘れたら最後なんですよね(>_<)
いつも子供たちには、「自分は絶対に忘れないなんて思っちゃダメ!」
と言っています。
うるさいほどに、子供たちが失敗するごとに言っています。
この意識をすりこみたいんです。
失敗したときにも、このことに実感として身に染みてほしいと思っています。
ADHD すぐ忘れるのに何かやりながら無意識に置く
私もそういうことが多いのですが、やることがいくつかあると同時にやってしまうことがあります。
ADHDは基本的に同時にあれこれ器用にできないし、色んなことを忘れてしまうので、
じっくり一つ一つ処理していく方がいいのですが、そうもいかないことも多いです。
同時に何か作業をするときも、一つ一つするときも無意識に物を置いたりせず、必ず意識しながら作業をするようにした方がいいです。
実際にはしませんが、指差し確認するくらいの意識です。
「○○の引き出しに△△を木曜日にしまった。」とかです。
実際にはそこまで詳細に思い出せないかもしれません。
でも意識的にいくつかの情報を覚えておこうとすることで、そのしまったものがどこに置いたか思い出せなくても、思い出すための情報の引き出しとなります。
もしものための保険として、わが家では最近なくし物対策グッズに頼り始めました。
半信半疑で使い始めたのですが、これを使い始めてからストレスがかなり減りました!
今は手放せません。
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ADHDがすぐ忘れる特性ありきの行動をする
「ADHDは自分の記憶力を信じちゃいけない。」
ちょっと語弊がありますが、私は自分に言い聞かせると同時に子供たちにもそう言っています。
私という人間は気をつけすぎるくらいでちょうどいいと思っています。
それは、ADHDの特性が気をつけようとしても普通の人より気をつけられないと思うからです(^^;
ADHDはすぐ忘れるから物に決まった置き場所を作る
子供たちには、すべての持ち物に置き場所があることを言い聞かせています。
何でそこに置くのかいちいち聞きます。
ADHDの考え癖と、面倒だと思う行動パターンを変えるのはなかなか大変です。
1回くらいいいよね!とついつい思ってしまう。
でも、その1回ですごく大事なものをなくしてしまうかもしれません。
面倒でも、その後なくして探し回るストレスを考えると、決まった置き場所に戻した方がいいに決まっています。
それに気づくのは、大人になって失敗を重ねてからなのですが、
子供たちも早いうちに訓練した方がいいに決まっています。
全ての持ち物に決まった置き場所を作る。
使ったら必ずそこへ戻していたらなくしませんよね。
ADHDはすぐ忘れてなくさないために物を減らして見渡せるようにする
全ての持ち物に置き場所を作って戻すようにしても、物が多かったら注意力に欠けているADHDだとなかなか物が探せない!何てことも往々にしてあります。
なので、ぱっと見渡せるように、物が重ならないようにしまうようにしたいですね。
冷蔵庫の中を想像してみると分かりやすいのですが、
中身ががらーんと何もない冷蔵庫だというおうちは少ないと思います。
ADHDは部屋が冷蔵庫状態だとすると、あの状態で探し物をするのがとっても苦手です。
注意力がなく、こっちの方向がダメならこっちから見てみたらあるかも・・・などとはとても考えられません。
しまいには探すのが嫌になって、「もういいや!やーめた。」
なんてなるADHDは多いと思います。
よくうちのADHDの子供たちは、「ママ、○○が無いの!いくら探しても無い!」
と大騒ぎしていて、私が探しに行くとすぐ見つかるなんてことも度々です。
私もADHDですが、大人(おばさん)なので、失敗した経験がたくさんあってそれなりに成長しています。
同じADHD仲間の子供たちより、ちょっとは欠点をカバーして生きることができるんです。
余計ですが、
いまこんな調子で将来この子はどうなってしまうんだろう・・・と思っているADHDのお母さんたちへ・・・
かわいいお子さんは、ADHDを自覚して壁にぶつかりながらでも成長するので大丈夫ですよ!
私もどっぷりADHDですが、いま毎日奮闘しながらも子供たちとドタバタ幸せです^^
ADHDは決して不幸ではありません。
・・・かっこいいこと言って、私も時々何でこうなんだろうと子供たちのことや自分のことで悩むことがありますが。。
ADHDも長所もあるし、ADHDではない人も欠点があって長所がある。
おんなじ人間です^^
一緒に頑張りましょう!
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