ADHDが物をなくすのを防ぐための3つの対策!子供の場合

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ADHDはおっちょこちょいで注意散漫なので、物をなくすことが日常茶飯事です。

ADHDのうちの長男と長女は毎日、一日のうちでも何度も物をさがしています。

母親の私もADHDで、物をなくすのはしょっちゅうで、いつもこの時間が無駄だなと思います。

半分冗談、半分本気で「ママは今まで生きてきた時間の3分の1は物をさがしてた」と子供たちに話すほどです。

なぜこんなことを子供たちに言うかというと、ADHDの大先輩のアドバイスとして、無駄な時間を過ごさないでほしいから、工夫しようねとわかってもらうためなんです。

なくしてしまうものが大したものでなければまだいいのですが、、先日長男が「学校のタブレットがない!」と大慌てでした。
学校で見つかり、事なきを得ましたが。。。



それでは、今までADHDとして生きてきた中で、ADHDの子供たちを育ててきた中で実際に役に立った「ADHDの子供がものをなくす」のを何とかする方法と対策をお伝えします!

目次

ADHDが物をなくすことの対策として

ADHDは注意散漫で落ち着きがないため、物をなくすことはしょっちゅうです。

大人になるとそれを防ぐために工夫しようとするのですが、子供はなかなかそこまで頭が回りません。

ADHDが物をなくしてしまう、物を落としてしまうのは特性からして仕方のないことなのですが、
それでは学校生活や社会生活が無事に送れないので周りの大人が工夫してあげることが必要です。

物をなくす対策として、家の中でなくす場合と外でなくす場合があります。

それぞれで周りの大人、一番近い母親が対策を考えるとだいぶなくし物も改善されますよ。



ADHDが物をなくすのを防ぐ|家の中の場合

物を置く場所を決める

ADHDの子供にとって物を置く場所を決めて守ることはとてもハードルが高いことです。

インテリアとして、かっこ悪いなどは度外視して、子供がそこに戻すことを守れる場所を決めてあげましょう。

その物の置く場所をどこにすれば子供が戻すのが面倒でないか、どこなら使う時に便利かと第一に考えて決めてくださいね。

ADHDは日常生活での当たり前のことをきちんと守ることがとっても苦手です。



普通の子供たちよりは時間がかかりますが、ルールをくせ付けしてしまうと守ることはできるんです。
しかも、いつもやっていることを変えることを嫌うので、声掛けしなくてもやれるようになるはずです。

自分がちゃんと決めているから、いつも決まった場所に○○はあるという状態をキープすることで、自分に自信がつきます。

そして、こうやるとできるんだということもわかります。

こういった小さな気づき、ちょっとした事を達成したことの自己肯定感を大人になるまでに少しでも多く経験することがとても大事だと自分の経験と実感でつくづく思います。

まずは不要なものをできる限り目につくところに置かない

ADHDは集中力に欠けるので、物がたくさん散乱した部屋だと目に入る度ごとに刺激を受けてしまいます。
部屋が散らかっていると余計に物をなくすことにもつながりますし、手に物を持っているまま違う情報が頭に入るとそちらへ興味が移り、無意識にどこかへ置いてしまうなんてことにもなります。

部屋に物が少なければ、万が一物がなくなっても探しやすいです。

ADHDが物をなくすのを防ぐ|外の場合

物をできるだけ身につけて、手に持たない 

うちの長男のちょこ太は昨年1年間で通学定期券を9回なくしました。

今まで区立小学校へ行っていたため、初めての定期券ということもありますが、毎月のように定期券をなくす息子に嫌がらせかと思ったほどでした。

体操服も2回なくしてその度に買いなおしました。


長女はだいぶ前ですが、ランドセルをバスに忘れてきたことがあります。

定期券は学校のカバンにひもでくくり付けていたのですが、どういうわけだか定期券を取り出してなくしてしまうんです。
私が言っていることはわかる。でもその都度理由があって定期入れから取り出していると主張します。



定期券は取り出せないように、バックにくくり付けた紐も外せないように縫い付けました。

鍵も財布もすべて紐をカバンにくくり付けて、更に外せないように縫い付ける。
手に持たせないで、体に身につけるんです。

うちはこれで何とかやっています。



ADHDは一つのことに気を取られると、直前に覚えていたことやっていたことが頭からすっぽり抜けてしまいます。
そして、物をなくしてしまうんです。

自分は忘れんぼの天才と自覚させる

私は子供たちに「ママは自分の記憶力を全く信用していないの。ちょこ太もななも信じちゃだめだよ。私たちは忘れんぼの天才だからね。」

息子がなくした体操服のバックも、お弁当のバックも、おそらく学校のリュックに入らないので手にもって移動した道中でなくしてしまったんです。

それは、自分が忘れない!大丈夫と自分を信用していたから。


ADHDが絶対に物をなくさないようにすることは難しいですが、訓練することはできます。

「自分は忘れんぼ」と自覚させて忘れないように意識させること。



一般的に傘はなくし物のトップですが、私も今までたくさんなくしてきました。


傘は手に持っていればもちろん忘れませんが、バスや電車に乗って座った時が要注意です。

ちょっとした手すりにちょっと引っかけてしまったり、座席の脇に置いてしまうと忘れてしまって、そのまま降りてしまいます。

ちょっとカッコ悪いですが、私は座った場合は必ず両ひざを付けたその2つの膝小僧に立てかけます。
バックを膝の上に置けばそんなに目立ちません。

万が一傘の存在を忘れて降りようとしたら、パタンとかなり大きな音で床に倒れるのですぐ気づきます。


大人になると、ADHDは治せないけれど、苦手なことをカバーするために工夫するようになるんです。

でも、何とかしたい、直したいと自覚しないとだめです。

だらしがなく、なくし物の多いまま大人になって、更に生きにくい毎日でつらくなってしまうと思います。

ADHDが物をなくすのはなぜ?自分の子供が理解できない

ADHDは注意欠陥多動性障害という通り、注意が分散してしまいます。

注意欠陥型であっても多動の特性もあるため、落ち着きがないです。
なので、行動も一つ一つやろうとしないことが多いです。


何となく同時進行で物事を考えて、同時進行でやろうとしてしまいます。

そうすると、何秒か前にやっていたこと、覚えていたことをうっかり忘れてしまうんです。

意識的に集中して、自覚しながら行動すればそんなことはないです。

でもそれができません。

いつも置く場所を決めず、とりあえずと置いてしまうので、時計がなくなったり、学校の習字の道具がない、絵の具がない、本がない・・・といつも探し物ばかりです。


ADHDは部屋をきれいに整えて物を定位置に置くことも苦手なのですが、ADHDの頭の中もすっきりと整理されていない気がします。

全てにおいて整理するのが苦手なので、ごちゃごちゃの中で物をなくすというわけです。



外でも、色んなことを考えてしまい、意識があちこち飛んでごちゃごちゃしてしまって物をなくしてしまうんです。



医学的なことはわかりませんが、子供は大人と違って脳も未発達なので物をなくす頻度も大人よりとても多いようです。

大人になるにつれて少しずつ減ってくるようですよ。

中2のうちのちょこ太は去年定期入れをあんなになくしたのに、今年は2回でした。


それでも多いですが、物をなくしたことを子供に責めてばかりいると全てに自信がなくなって、自分はダメなんだと思ってしまいます。



ADHDの子供は小さい時からでこぼこのために怒られることがとても多く、自己肯定感が低いんです。

これが子供の今後のすべての未来に関わってくるので、一番身近にいるママが気をつけてあげてくださいね。

物をなくしてほめるなんてことはしなくていいですが、ちょっと何かできるようになったらほめてあげてくださいね。


子供はママが大好きです。

ADHDの子供がでこぼこに向き合って、ちょっとでもできるようになったら、
一番うれしいのはママからほめられることなんです。

ADHDが物をなくすことへの対策|便利グッズ

うちの場合、長男と長女だけでなく、母親の私もADHDです。

逆でした(^^; 私がADHDなので二人の子供がADHDです。


とにかく、なくし物は日常茶飯事で、いつも3人のうちの誰かが「ない~!」と物をさがしています。

先ほどの対策をしてはいるのですが、なくし物をゼロにすることは難しいです。


でも、学校で使うものや、家でよく使うものをなくすととても困ります。

そこで、わが家で奥の手として、とても役に立った便利グッズがあります。

Tileというもので、これをなくしたくない物に貼り付けたりキーホルダーと一緒につけてBluetoothで接続すれば、なくした時にスマホで呼べば音が鳴るんです。

スマホをなくした時に電話して探すのと同じ感覚ですね。


これはかなり便利で、わが家では家の鍵にはぶら下げるTile、テレビのリモコンと長男の学校のタブレットと長女のコードレスイヤフォンのケースには小さなTileを貼り付けています。

自力で解決できないのをいつまでも闘っていてもストレスがたまるだけなので、いさぎよく便利グッズに頼りましょう^^

家ですぐ物をなくしてしまうという方は試してみてはいかがでしょうか。


なくし物解消グッズTileに関してはこちらをどうぞ▼

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ADHDだからすぐ物をなくしてしまうというのは特性からくるものなので仕方がないと思います。

それを最小限におさえて、ストレスと感じないようにうまく付き合っていく。

これが一番いいと思います。

ADHDの子供が物をなくしたり、失敗したからといって怒ってばかりはやめた方がいいです。

寄り添って、どうしたらなくし物をしないか一緒に考えてあげてください。

それはなぜかというと、怒ってばかり注意ばかりしていると、自己肯定感が低くなりうちにこもってしまったり、親に嘘をつくようになるからです。

長男がそうでした。

嘘をつくのは本人ばかりのせいではないんですよ。

本当のことが言えないママなのかもしれません。

私たち3人は今日もでこぼこ失敗ばかりです。

でもきっと乗り越えられる時が来るので、今日も明日も頑張ります!
私たちと一緒にがんばりませんか。

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この記事を書いた人

都内に住む中2の息子と小5の娘のママです。
3人ともADHDなので毎日が戦いです!
不器用だけど、子供たちへはあふれんばかりの愛情で育児をしています^^
泣いたり笑ったり怒ったり、壁にぶつかりながらでこぼこ3人は何とか毎日前に進んでいます!

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