ADHDの中学受験は塾の選び方を知らないとうまくいかない理由は?

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ADHDの子供やグレーゾーンの子供を持つ親は、今までの子育ての困難さから、どんな塾がわが子にいいのか悩まれると思います。

ADHDとひとくくりに言っても、軽度だったり重度だったりほかの発達障害を併発していたりですべての子供が同じとは言えません。

でも、だいたいのADHDの子供に当てはまる特性があります。

ADHDの特性を考慮した中学受験の塾選びをしなければ効果が出るどころか、勉強嫌いになったり、中学受験をやめたいと言い出すかもしれません。

有名だから、みんなが行っている塾だからではなく、ADHDであるわが子の特性を分かってくれる先生で子供と相性の良い先生が指導をしてくれる塾をさがすことが重要です。

今回はADHDとASDを持つ長男とADHDの長女の子育て体験を通して学んだこと、ADHDの私が実体験から分かったことをお話しします!

目次

ADHDの中学受験は塾の選び方を慎重にする

ADHDのちょこ太は幼稚園に入る数年前に地元の幼児教室に入りました。

ちょっと落ち着きがない時もありましたが、他の子供たちにちょっかいを出すこともなく穏やかないい子と周りのママや先生たちからほめられていました。

今思うとそれはADHDの特性で、自分中心で人と合わせるのが嫌なので、周りの友達には興味がなかっただけだったんです。


小学校へ入学すると某有名進学塾に入塾しました。

わが子がADHDとは夢にも思わず、地元の公立に入ったちょこ太を中学受験させると決めていたからです。
ちょっと早いとは思いましたが、幼児教室の延長くらいの意識でした。

そう考えると、現在14歳のちょこ太の通塾歴は12年になります。



私はちょこ太が発達障害とは思っていなかったので、何にも考えずに有名進学塾に入れてしまいました。
幼児教室は集団塾で、その後に入った進学塾も集団塾だったので、ちょこ太はどんなにか居心地が悪かっただろうと思います。


小学校5年生の夏休み前から進学塾をサボるようになってしまいました。

塾の目の前まで車で送ったのに入口に入らず私にうそをついてサボったことは大変ショックでした。
わが子が初めて好き嫌いを自己主張した瞬間でした。


でも、私にはそんな風にとらえることなどできず、道から外れたとしか思えませんでした。

宿題もやらない、クラス分けテストの勉強もしない、塾もサボるようになってしまったわが子に塾の先生はほかの塾への転塾を提案してきました。

ADHDの中学受験塾の選び方|集団塾は難しい

ADHDの子供は一般的な中学受験塾で集団で学ぶのは難しいと思います。

長時間集中して一つの科目をやることは、興味のないことや嫌いなことはやりたくないADHDには拷問です。

苦手な科目は、好きな科目で時々モチベーションを上げるようにしつつ授業を続けるか、子供が興味のある雑談をはさんで集中力をコントロールする必要があります。



私はADHDということを考えずに塾を選んでしまったので、塾選びから失敗でした。
ADHDでない子供には一流の塾でも、ADHDの子供にとっては苦痛な場所でしかないんです。

もっと特性を考慮して選んでいたら、違った結果になっていたのではないかと思います。
進学塾や算数を極端に嫌うようになってしまいました。



ADHDは人の好き嫌いもはっきりしており、合わなかった場合に集団塾では先生を選べません。

個別塾や家庭教師だと先生を選ぶことができ、カリキュラムや一回の授業の進め方も子供に合わせてやってもらえます。

そういった理由から、ADHDの中学受験は個別塾か家庭教師がいいと思います。

ADHDの中学受験塾の選び方|アクセスがいい場所にする


そして、子供に負担のない場所にある塾を選ぶことも大事です。

嫌なことや面倒なことは極端に避ける傾向があるので、アクセスの悪い塾はやめた方がいいと思います。
ADHDは習慣化させると割と嫌がらず行ってくれるので、本人の気持ちの上でも負担にならない塾を選びましょう。

ADHDの中学受験塾の選び方|先生を選べる塾

先ほども書きましたが、ADHDは人の好き嫌いがはっきりしています。

うちの長男は、有名進学塾をやめて入った個別塾で担当してもらったカリスマ講師がダメでした。
その先生は、たくさんの生徒を一流中学に多数合格させている人気講師でした。

たまたまうちのちょこ太の担当になったのですが、その先生を極端に嫌い、授業をサボるようになってしまいました。


そんなとき、ちょこ太の塾用ノートをめくり目に飛び込んできた文字に言葉を失いました。

見開き2ページ一面に「○○(講師の名前)死ね死ね死ね死ね死ね」と書いてありました。

今までそんな激しい感情を表すことなどなかったので、私はとてもショックを受けました。


その講師から、ちょこ太の授業態度など注意を受けたことを聞いていました。

A先生はADHDに理解をしめすことはおろか、ADHDの特性を怠けていると決めつけて怒鳴りつけたり、強引にやらせることを続けていたようでした。

完全にちょこ太には、そしてADHDには合わない先生でした。

一般的にいい先生、優秀な先生はADHDにとってもいい先生で優秀な先生とは限らないんです。
自分の子を分かってくれる、伸ばしてくれる先生を時間がかかっても探してください。

先生選びは、塾選びよりも大事と言ってもいいと思います。

ADHDの中学受験は塾の選び方と先生で決まる

ADHDの中学受験塾の選び方|長男ちょこ太がたどりついた塾と先生


その個別塾の教務の先生にわけを話して、担当講師を代えてもらいました。

講師のB先生は、大学を卒業し一般企業に勤めた後、医学部を受験し直し、医学部に通いながら塾で講師をしている先生でした。

集中力とやる気のないちょこ太に、B先生は自分の経験を色々と話してくださったようでした。


その先生の授業は耳に入らないようでしたが、先生の体験談は心に響いたようで、塾から帰ると先生の話をいつもしていました。



その講師はちょこ太が自分に心を開くようにと、ちょこ太のお気に入りのマンガを1巻から10巻まで大学の授業と塾の講師の仕事で忙しい中、読んでくださったようでした。

家庭教師ではない塾の講師がここまでしてくださったことに、先生には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


その塾は、実際に勉強を教える講師とは別に、教務の担当の先生がつきました。

教務の先生もちょこ太の特性を分かってくれており、度々ちょこ太に合うような、ちょこ太がやりやすくなるような提案をしてくれました。

合わない先生はすぐ変更してくれて、合う先生は息子のためになるべく確保してくれました。
学校選びもちょこ太が入学後も居心地の良い学校選びを一緒に考えてくれました。

最初に入った有名進学塾では絶対にしてもらえないようなことです。

私はADHDであるちょこ太の中学受験を通して、塾選びと人選びの大切さをつくづく実感しました。



ADHDの子供を強引にすでにあるカリキュラムに当てはめるのは無理です。

ゴールに背を向けている子供をゴールに向かえるように、焦らず、少しずつゴールへ子供の方向を向かせてあげること。

そのために労を惜しまない塾と講師を、労を惜しまず母親が探すことが遠回りのようで、一番の近道ではないでしょうか。


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この記事を書いた人

都内に住む中2の息子と小5の娘のママです。
3人ともADHDなので毎日が戦いです!
不器用だけど、子供たちへはあふれんばかりの愛情で育児をしています^^
泣いたり笑ったり怒ったり、壁にぶつかりながらでこぼこ3人は何とか毎日前に進んでいます!

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