うちの長男のちょこ太は、小学校4年生の時にADHDの注意欠陥タイプと心療内科で診断されました。
もっと早く気づいていたら良かったのかもしれない。
何で気づかなかったんだろう・・・と自分を責めて悔いる日々でした。
ちょこ太がADHDかも・・・発達障害かもしれないと思ったときのことをお話しさせて頂きます。
ADHDの子供の特徴「ASDをあわせもつタイプ」も多い
幼稚園の時、周りの男の子たちがおもちゃの取り合いや乱暴などちょっとした争いごとをしていた中、ちょこ太は全くそういったトラブルのようなことを起こしませんでした。
周りのママたちからはちょこ太君は優しくていいわね。
おだやかでうらやましいとよく言われたものでした。
ママ同士のトラブルもあるような幼稚園だったので、子供が問題を起こす親はハラハラしていたようでした。
でもよく考えてると、友達とケンカもしないけど、自分から特別仲よくしようともしませんでした。
年長さんになったころ、いつも園庭で一人で黙々と遊んでいるわが子を見ていて心配になり、
担当の先生に面談で聞いたことがあります。
その先生は私よりずっと年上で子育てでも、幼稚園の教諭としてもベテランの先生でした。
「ちょこちゃんがひとりで楽しく遊んでいて、本人がそれで嫌じゃないんだから、気にすることないわよ。」
いつも喧嘩したりじゃれたりしながら関わり合っている同じ組の子供たちと比べると、うちの子だけ違う気がして、何となくもやもやが残りましたが、その時は受け入れていました。
結局この息子の特性は小学校6年生までほぼ変わらなかったんです。
小学校に入ったら、友達をたくさん作って楽しい小学生生活を送ってほしい!とずっと思っていました。
なので小学校から帰ると、ちょこ太に「お友達できた?休み時間はどうしてるの?」と毎日のように聞いていました。
公立なので、たくさんお友達を作って、放課後はたくさん遊んでほしかったんです。
でも、いつもひとりでいるようでした。
そのうち、そんなこともいちいち聞かなくなり忘れていたら、
「休み時間ひまなんだ。やることないから当番じゃないのに黒板を消したり、黒板消しをいつも掃除してる。」
とちょこ太が言いました。
黒板ばかり掃除しているわけにいかないから、読みたい本があるわけじゃないのに、いる所ないから図書室に行っていると言っていました。
図書室に行くことはいいことだけど、やることがないから・・・というのはそれはつらいことだと思い、担任の先生に相談しました。
「お友達に嫌われている訳ではなく、逆に穏やかなので、癒し系だとクラスのみんなは思っています。」
「ちょこ太くんを休み時間にお友達が誘っても、断っているみたいです。」
と言われました。
その後、何年かかけて、先生に友達と一緒に校庭へ誘ってもらいましたが、ダメでした。
この「人とのコミュニケーションが苦手で、一人遊びが多い」のはまさに息子がADHDとあわせ持っているASD(自閉スペクトラム症)の症状でした。
ADHDの子供の特徴そのものだった小学生時代
友達とのコミュニケーションを取ろうとしないこともなぜだろう・・・と悩みの種でしたが、
その他にもちょっとおかしいかもしれない・・・と思うようなことが日常的に表れ始めました。
ADHDの子供の特徴|手先が不器用で食事中こぼす
ちょこ太はいつも食事中にコップを倒します。ほとんど毎回です。
食べ方も上手ではなく、ちょこ太が食事をした後は、椅子の周りもテーブルの上も食べた後がびっくりするほど汚いんです。
男の子だし、幼いからこんなものかな・・・と思っていたのですが、
3学年下の娘がお兄ちゃんよりきれいに食べるようになり、コップはたまに倒しますが、
食事の後、本人の周りに食べかすの輪っかがない。
そんなことが続いて、やはりおかしいかもしれない・・・と思いました。
ADHDの子供の特徴|靴を履いていないことに気づかない
ちょこ太が小学校4年生の時、私が車でレンタルDVD屋さんに行こうとしていたら、
自分も行きたい!というので「急いでるから、すぐ用意して乗って!」と言いました。
お店に着き、なかなか決まらない息子が床に膝をつけて棚のDVDを選んでいたので、
「ちょこ太、膝をつけると汚いよ!」と声掛けし、ふと息子を見ました。
なんと、両足裸足だったんです!
私もその時まで気が付きませんでしたが、これには本当に驚きました。
恥ずかしいのと、汚いけれど抱っこもできないので、息子を急がせて慌てて帰ったのを覚えています。
それから数か月後のこと、旅行先で朝のラジオ体操のイベントがあり、親子4人で屋外のラジオ体操の会場からかなりの距離を4人で移動してホテルの部屋のドアの前に戻ってきた時です。
ふとちょこ太の足元を見ると、片足だけクロックスを履いていて、片足は裸足でした。
「ちょこ太!クロックスは?!」とびっくりして私が言うと、(まずい!)という顔をして、会場へ探しに行こうとしました。
つまり、私が指摘するまで片足のクロックスがないことに気が付いていなかったんです。
主人はその頃、日常的にドジばかりする息子を怒鳴りつけてばかりいたので、その時も怒っていました。
でも、私は何かわからないけど、息子はちょっと人と違う特性があって、けっして怒って注意することで解決する問題ではないと思い始めていました。
息子はすっかり委縮していたので、「だいじょうぶだよ!一緒に探しに行こ!」と言って一緒に外へ探しに行きました。
ちょこ太にここまで来るのに気づかなかったのか、聞きました。
片足裸足だったら、両足の感触が違うはず。
ましてや外からホテルの中へ歩いてきたなら、床の感触がコンクリートからカーペットへと変わったのになぜ気づかなかったんだろう。
このふたつの出来事は、私が病院の受診を決めた決定的な出来事でした。
ADHDの子供の特徴|忘れ物やなくしものが多い
学校の宿題はいつも忘れていました。
学校から配られたプリントも持って帰らないし、私に渡してくれることはほとんどありませんでした。
学校の机の中はぐちゃぐちゃで、ランドセルの中もぐちゃぐちゃ。
ちょこ太の部屋もすごい状態でした。
今でもそうですが、ADHDの苦手な片付けを克服するのには、本人の自覚がないと難しいようです。
我慢してコツコツやることが苦手で、漢字の練習の宿題などをやらせるのは本当に大変でした。
でも、自分が大好きで夢中になれることには、恐ろしいほどの集中力とこだわりを持って取り組むんです。そのエネルギーはすごいです!
それが勉強ならいいんでしょうが、そうはうまくいきませんでした。
ADHDの子供の特徴は欠点ばかりではない
心療内科を始めて受診して、たくさんの検査を受けて診断結果が「ADHD注意欠陥タイプ」でした。
ショックではなく、やっぱり・・・と思いました。
今思うと、子供のうちに気づけただけでも良かったのかもしれないと思います。
でも、これはあくまでもちょこ太のママである私の意見です。
その家それぞれで考え方があるので、正解は無いのかなと思います。
私は、その子が発達障害ということが分かれば、理解した上でまわりも子供を導いていくことができるし、本人も傷つくことも少ないのではないかと思います。
診察を受ける、受けないもそれぞれの考え方があると思います。
うちは受けました。それで、私のADHDも発覚しました。
色々これまでありましたが、今は、この特性とうまく付き合って行こう!
ということを強く思います。
ADHDというと欠点ばかりが目につきますが、いいところもあるんですよ^^
そんなことを思いながら今日も子供たちとでこぼこ3人は元気に前へ進みます!
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